① 健康保険料、介護保険料の計算（愛媛県の場合）

　　　・介護保険２号被保険者（４０歳以上６５歳未満）

　　　　　月給分　　標準報酬月額×１１．５８/１００

　　　　　賞与分　　標準賞与額×１１．５８/１００

　　　・介護保険２号被保険者以外（４０歳未満）

　　　　　月給分　　標準報酬額×１０．０３/１００

　　　　　賞与分　　標準賞与額×１０．０３/１００

　　　　【事例】

　　　　月給２０５０００円（標準報酬２０００００）、愛媛県に所在する事業所に勤務する年齢４５歳の被保

　　　　　険者の月額健康保険料

　　　　　２０００００　×　１１．５８/１００　＝　２３１６０円

　　　　　事業主負担分　　　１１５８０÷２　＝　１１５８０円

　　　　　被保険者負担分　　１１５８０÷２　＝　１１５８０円

　　　　　健康保険料被保険者負担分として１１５８０円が毎月の給与から控除されます。

② 　厚生年金保険料の計算

　　　　　・　月給分（一般）　　　標準報酬月額×１６７．６６/１０００

　　　　　・　賞与分（一般）　　　標準賞与額×１６７．６６/１０００

　　　　　厚生年金保険料率は、平成２４年９月現在１６７．６６/１０００、毎年９月に０．３５４/１００

　　　　　　　ずつ引き上げられ、最終的に平成２９年以降１８．３/１００に固定されることが決まって

　　　　　　　います。

　　　　　【事例】

　　　　　　月給２０５０００（標準報酬２００，０００円）の被保険者の月額厚生年金保険料

　　　　　　　２０００００×１６７．６６/１０００＝３３５３２円

　　　　　　　事業主負担分　　　　　３３５３２÷２＝１６７６６円

　　　　　　　被保険者負担分　　　　３３５３２÷２＝１６７６６円

　　　　　　　厚生年金保険料被保険者負担分として１６７６６円が毎月の給与から控除されます。

③ 　雇用保険料の計算

　　　　　・　一般の事業の場合

　　　　　　　被保険者負担分　　　月給×5/1000＋賞与×５/１０００

　　　　　　　事業主負担分　　　　　月給×８．５/1000＋賞与×８．５/１０００

　　　　　　雇用保険料は、下記のように３業種別に異なります。

           【事例】

　　　　　月給２０５０００円の被保険者の月額雇用保険料（一般の事業）

　　　　　被保険者負担分　　　２０５０００×5/1000＝１０２５円

　　　　　事業主負担分　　　　２０５０００×８．５/１００＝１７４３円

　　　　　雇用保険料被保険者負担分として1025円が毎月の給与から控除されます。

　　　　　雇用保険料は実際の給与、賞与に保険料を乗じて算出します。

④ 　労災保険料

　　　　　　　・　その他の各種事業（事務・営業等）

　　　　　　　事業主負担分　　月給×３/１０００＋賞与×３/１０００

　　　　　　　　労災保険料は全額事業主が負担します。

　　　　　　【事例】

　　　　　　　月給２０５０００円の労働者の月額労災保険料（その他の各種事業）

　　　　　　　事業主負担分　　　２０５０００×３/１０００＝615円

　　　　　　　労災保険料は実際の給与、賞与に保険料を乗じて算出します。

⑤ 　児童手当拠出金

　　　　　　事業主負担分　　標準報酬月額×１．５/１０００＋標準賞与×１．５/１０００

　　　　　　児童手当拠出金は、全額事業主が負担します。

　　　　　　【事例】

　　　　　　月給205000円の労働者の月額児童手当拠出金

　　　　　　事業主負担分　　　　２０５０００×１．５/１０００＝308円

　　　　　　児童手当拠出金は、標準報酬月額や標準賞与に料率を乗じて計算します。

⑥ 　一般拠出金

　　　　　　事業主負担分　　　月給×０．０５/１０００＋賞与×０．０５/１０００

　　　　　　　一般拠出金は全額事業主が負担します。

　　　　　　【事例】

　　　　　　月給205000円の労働者の月額一般拠出金

　　　　　　事業主負担分　　　２０５０００×０．０５/１０００＝10.3円

 　　　　　　一般拠出金は、実際の給与や賞与に料率を乗じて算出します。

　　　社会保険料（社会保険・労働保険）のまとめ　平成24年9月現在

       (愛媛県内に所在する事業所のケース）

 労災保険、雇用保険、一般拠出金は一般事業と仮定しています。

上記の事業主負担分を合計すると、一般企業の場合、社会保険料の事業負担分は、約１５．７％

となりますので、正社員を採用する場合は、給与以外に約１５．７％の社会保険料を見込んで

おく必要があります。